フードと寿命の関係性

ここ最近、手作り食の国内メーカーさんが海外の研究結果という名のもとに
「手作り食で寿命が伸びる!」というような広告をうたれていますが、研究を読み解くとデータとしては非常に不十分であり、都合の良い箇所だけうまく引用されているなというように思います。

さて実際の所、フードと寿命の因果関係ですが、
安いフードを食べたから、高いフードを食べたから、
穀物主体のフードを食べたから、お肉が主体のフードを食べたから……
こういった観点からの寿命に関する客観的データは、実はありません。

手作り食を食べたから、ドライフードを食べたから寿命に違いが出るという客観的データもありません。

あるのは、「理想的な体型を維持している犬」は「肥満している犬」と比較して、寿命に約2年違いが出るというものです(大型犬で)。

これは血縁も兄弟姉妹を集めることで遺伝的要因も近くし、性別も同じ、フードも同じ、フードの給与量以外はすべて同じ条件下での研究結果です。
データとして発表するからには、その調べたい条件以外はすべて同じにする必要があります。

例えば、手作り食とドライフードの寿命の違いを調べるのであれば、犬種や血統はもちろんのこと、食事も栄養設計は原材料も手作りとドライフードで同じものを使用し、保証分析値も同じにそろえて初めて成り立つ実証であり、そうでなければ何の根拠にもなりません。

キャッチーなキーワードを見たときは、きちんと論拠を確認するのがよいですね。