大型犬の特に胸が深い犬種とかかわりが深い「胃拡張、胃捻転」
我が家もジャーマンシェパードですのでいつも気にかけています。
犬種によってもその確率は様々で、
グレートデーン、アイリッシュセター、ゴードンセター、ワイマラナー、セントバーナード、ドーベルマンピンシャーなど多数の犬種に危険性があると考えられています。
その他、雄、痩せた個体、その個体の体格や胸部の深さと幅の比が大きい、加齢、神経質・臆病な性格の個体、1親等以内に胃拡張、胃捻転を発生した個体の存在がいるなどでもリスクがあがるとされています。
ただ、実際、これが発生する明らかな原因はまだわかっていません。
しかし、疫学的研究から危険因子は示されており、これら危険因子を除外することで胃拡張、胃捻転のリスクを軽減することができるのではないかと考えられています。
【食事周りでの危険因子】
- 1回の量が多い食事
- 1日1回の食事・早食い・フードボウルの位置が高い → 以前は高い位置から食べるとリスクを減らすといわれていましたが、今は低い位置から食べることでリスクを減らすとされています。
- フードの粒の直径サイズ(5mmより小さい) → グレートデーンの場合は30㎜以上の粒サイズがリスクを下げるという研究も。
なお、以前は穀物主体のドライフードは胃拡張、胃捻転のリスクを高くするといわれていましたが、今は関連性がないとされています。
一方で脂肪分の多いフードがリスクを高くするのではないかといわれており、これは脂肪が胃の内容物の排出を遅らせるからではないかといわれています。(胃が空になるのに時間がかかるため)
また、肉粉を含むドライフードはリスクが下がるという結果や、ドライフードに手作り食やウェットフードをトッピングするとリスクが下がるという研究も。
私たちオーナーがすぐできる対策
上記のように様々な結果がでていますが、まず私たちオーナーがすぐできる対策としては以下の通りです。
- 1日複数回に分けて少量ずつ与える
- 咀嚼するサイズの大きめの粒サイズのフードを与え、ゆっくり食べさせる
- 早食い防止のフードボウルを使用する
- フードボウルの位置を低くする
- 多頭飼育の場合は競争して食べるケースもあるので部屋を分けて与える
日々気をつけていきたいなと思います。
【参照】
- Glickman, LT, Glickman, NW, Perez, CM, Schellenberg, DB, & Lantz, GC (1994)
- Glickman, LT, Glickman, NW, Schellenberg, DB, Simpson, K., & Lantz, GC (1997)
- Schellenberg, D., Yi, Q., Glickman, N. W., & Glickman, L. T. (1998)
- Theyse LF、van de Brom WE、van Sluijs FJ.(1998)
- Glickman, LT, Glickman, NW, Schellenberg, DB, Raghavan, M., & Lee, T. (2000)
- Raghavan, M., Glickman, N., McCabe, G., Lantz, G., & Glickman, L. T. (2004)
- Evans KM, Adams VJ.(2010)
- Gazzola, K. M., & Nelson, L. L. (2014)